「問題行動で困っています」という相談は、よく来ます。
それでは、そもそも「問題行動」とは何でしょうか?
多いのは「吠える」「トイレ」「引っ張り」この3種類ですかね?
確かに、トイレの問題は切実ですね。
室内全てがトイレでは、さすがに困りますので。
その他の2つ「吠える」「引っ張り」は実は簡単に治せたりします。
「問題行動」と言うほどの事ではない場合がほとんどです。
一つ一つ説明して行きます。
まずは「トイレ」から行きましょう。
皆さん、一番知りたいところでしょうから。
トイレを成功させるポイントは3つ。
『たくさん遊んで』
『よく観察して』
『大袈裟なくらいに褒める』
先日「バーニーズマウンテンドッグの子犬がトイレを上手に覚えない」とのご相談を受けて車で小一時間のところまで行ってきました。
お話を聞いてみると「体が大きいから、庭でしてほしい」との事。
それなら簡単です。
まずは、お庭で『たくさん遊んで』あげましょう。
子犬なので遊んでいれば、嬉しくなってオシッコをしてしまいます。
そのタイミングで『大袈裟なくらいに褒める』のです。
子犬は「外でオシッコしたら褒められた」と言うことをすぐに覚えます。
一度成功すれば後は簡単。お庭で子犬と『たくさん遊び』ながら『よく観察して』トイレが出来たら『大袈裟なくらいに褒める』ことを繰り返します。
30分くらいで覚えてくれましたね。簡単でしょ?
次は「引っ張り」の説明。
これは一番簡単で、原因は「運動不足」です。
元気な犬は『人のペースで歩く』だけでは運動になりません。
それではどうすれば良いのかって?走りましょう。
多くの場合は走ることで解決します。
退屈なんですよね。ゆっくり歩くことは。
外を走るのが難しい場合は『散歩の前にたくさん遊ぶ』ことを勧めます。
元気が余っているから引っ張るのです。それならば、散歩の前に発散させるのも手段の一つですね。
最後に「吠える」の説明。
これは、なんとも言えないところがあります。
とは言え、まずは『原因を突き止める』ところから始めましょう。
原因は大きく分けて3つ。
『攻撃性』『恐怖』『好奇心』
原因が分かってしまえば簡単に治せます。
『攻撃性』で吠えるタイプの犬は「前に出ながら噛み付くような勢いで」吠えてきます。
このタイプは手を出すと噛んでくる可能性が高いので、近づかないことを勧めます。
直す方法は一番簡単で『飼い主がリーダーとして強くなる』ことです。
『攻撃性』のある犬は、多くの場合が飼い主を守ろうとしています。
だからこそ「お前に守られるほど私は弱くないぞ」と、教えればほとんどは解決します。
次に『恐怖』で吠える犬は、特徴として「後ろに下がりながら混乱したように」吠えてきます。
このタイプも手を出すと噛まれる可能性が高いですね。
直す方法は同じで『飼い主がリーダーとして強くなる』ことです。
『恐怖』を感じている犬は「頼れる存在がいない」と感じています。
簡単に説明すると『世界はお化け屋敷』なのです。
あらゆるものが自分を脅かす存在に見えます。
このパターンは必ず『専門家』のところに行って相談してください。
最後に『好奇心』のタイプ。
これは、問題行動とは言えないんですよね。おしゃべりなだけなので。
特徴としては尻尾を大きく振りながらニコニコ顔で吠えるタイプ。
手を出しても安全な子達です。
ハスキーやビーグルなどの声を出すのが好きな犬種はよく吠えます。
これはその子の性格なので、問題行動として考えずに、個性として受け入れてあげてください。
とはいえ、来客中などには静かにしてほしいのも事実。
その場合は「静かに」と言うようなコマンドで『今は吠えないように』と、教えましょう。
今回は簡単に治せる問題行動の説明でした。
同じようなことはこれからも書いて行きます。
古い記事を探すのも大変だと思うので。
暑い日が続きます。
皆様も、熱中症には気をつけてください。
それでは、また。