topメインビュー
犬の社会化

社会化させるには?

先にも説明した通り、「間違った社会化」も「社会化」ではあります。ですが、ここでは、「正しい社会化」をさせる為の話をしていきます。そして、ここからは、「間違った社会化」をした犬を、「社会化していない犬」とします。

最初に断言しますが、「成犬であっても、正しく社会化できる」と、言っておきます。いつからでも遅くないのです。それでは、どうすれば「社会化」するのか?それは、「正しい社会化をした犬のグループに、犬を馴染ませる」事で、「社会化」を促します。これが、難しい。なぜならば、「社会化した犬は、他の犬を受け入れる事が出来ますが、社会化していない犬は、他の犬を排除しようとするので、犬同士で衝突が起きる事がある」のです。問題を起こすのは、「社会化していない犬」なのですが、見極めが難しい。

なぜならば、「社会化していない犬のグループは、仲良しに見える」のです。ここが厄介。解りやすく(乱暴に)説明すると、「不良の友達は、不良」なのです。

よく聞くお悩みなのですが、「うちの犬、ドッグランでよその犬に虐められるの」と。話を聞くと、「他の犬は、みんな仲良く遊んでいるのに、うちの犬が入ると、追い掛け回される」との事。そして、「皆さんには、放っておけばその内慣れるよ」と、言われたそうです。ありえないですね。そもそも、他の犬を追い回すのは、喧嘩を売っているのと大差ない行動です。「社会化」した犬ならば、そんなことはしません。と、なると、「そのドッグランには、行かないほうが良いですよ」と、なってしまうのです

「社会化」とはなにか?

「社会化」。最近、よく聞く言葉ですが、これってなんなの?皆さんも、思う事だと思います。ので、難しくならないように説明します。「簡単に(乱暴に)説明すると、犬として犬らしい犬である事」これが、犬の「社会化」です。しかし、「社会化」にも、二つありまして「正しく社会化した犬」は、良い子。それに対して、「間違った社会化をした犬」は無法者。になります。

それでは、「正しい社会化」から説明します。一言で説明すると、良い子。この一言で説明が終わります。それでは、なぜなのか?本来、犬は、群れという単位で生活する生き物です。では、群れとは何でしょうか?答えは家族。犬は、家族単位の群れを形成して生活をする生き物です。なので、しっかりとした両親の元、子犬は育つ(社会化する)のです。そう、本来は親犬が、子犬に施す教育。これが、「社会化」本来の形です。

しかし、今の我々の周りでは、そのような環境は望めません。なので、人が、「犬の社会化」を促してあげましょう。「社会化」した犬は、とても穏やかで、みんなと仲良くできる犬です。これが、「正しい犬の社会化」です。

それでは、今度は、「間違った犬の社会化」の説明。先に説明した通り、本来は、「親犬から教わる」ものです。ここが、重要です。最近、「犬を、社会化させるなら、子犬同士遊ばせればよい」等という方々が増えましたが、これは、間違いです。子犬は、親犬から学ぶ生き物です。子犬同士では、正しいことは学べません。それでは、「間違った社会化」をすると、どうなるのか?説明します。先ずは、「他の犬と、挨拶ができないけれども、仲良しグループとは、上手に付き合える」。このパターンは、「間違った社会化をした犬」といえます。確実です。他にも、「ドッグランで、他の犬を、仲良しグループで追い回す」これも当てはまります。原因は、「間違った社会化をした犬」のグーループに入れてしまった事。そうすると、「間違った社会化をした犬達から、間違った社会化を教わる」事になるのです。これが、「間違った犬の社会化」です。