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犬と人との信頼関係とは?

お久しぶりです。
今回は「犬と人との信頼関係」についてのお話。

たまに言われるのが「先生は何で噛まれないんですか?」という一言。
主に人を噛んでしまった犬たちのご家族様から言われます。
コレは、一言で言うと「信頼関係があるかないか」なんですよね。
で、どうして私は噛まれないのか?と言いますと「私は犬を信じている」からなんです。「大丈夫。君が私を噛まないことはよく知っているから」という事なんですね。
コレがどうすれば犬に噛まれないことのつながるのか?
ざっくりと簡単に説明します。

基本的に犬からの信頼されるためには「私は君を信じているよ」という気持ちを伝える必要があります。
犬との信頼関係って、鏡みたいなモノなんです。
犬から一方的に信頼してもらえるなんてことはないんです。
こちらが「君を信じているよ」と言ってあげない限り、犬はこちらを信じてはくれません。

コレは簡単に思えて実は結構難しかったりもします。
子犬の頃から良好な関係を築けていれば問題はありませんが、一度でも怪我をするくらいの力で噛まれたりした場合は難易度が一気に上がりますよね。「また噛んでくるんじゃないか?」と言う不安が残りますから。
で、この不安というヤツが実は一番の厄介者でして、ご存知の通り、犬という生き物は「相手の感情を匂いで理解できる」ほどに嗅覚が発達しています。
つまり「こちらが不安していればそれが伝わる」と言うことです。例えば「噛むなよ?」と、犬に対して不信感を露わにすると、犬は「この人は僕のことを嫌っている」と感じます。コレでは信頼関係を築くなんて出来ないですよね?相手を信じていないのですから。

一度でも嫌ってしまったら、その気持ちを変えることは難しいと思います。
しかし、それでも前に進むためには意識改善をしなければいけません。
愛犬の良いところを見つけて、たくさん褒めて、遊んで、多くの愛情を注ぐことから始めます。
私は「毎日100回褒めてくださいね」という宿題を出すことがあります。コレは真面目に行うととても効果的で「愛犬との関係が一気に良くなりました」と言われることもあるくらいです。
それでは、何故褒めるだけで犬との関係が改善するのか?
少し考えればわかると思いますが、多くの場合、褒めている時って緊張したりしないんですよね。
緊張しないという事は、警戒していないということです。
警戒していないという事は、落ち着いているということです。
つまり「噛まれるかな?」などの「不信感」を抱いていない。ということです。
不信感が無いということは、相手を信頼していることに繋がります。
そうやって少しずつ相手を信じられるようにする。
そうすれば、愛犬は必ず答えてくれるようになります。

できる限り簡単に説明しましたので、細かなところはだいぶ省きましたが、だいたいこんな感じです。
まとめると「犬との信頼関係とは心の鏡である」ということですね。
自分が犬を信じていなければ、犬は絶対に信じてくれません。
信頼とは、互いを想う気持ちなのですから。
信頼には信頼を、不安には不安を、攻撃には攻撃を返してくるのが犬という生き物です。
少し長くなりましたが、今回はこの辺りで。

最近は天候が安定しませんね。
暑くなったと思ったら、急に肌寒くなったり。
皆様も体調管理に気をつけてください。
それでは、また。