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犬の社会化期

犬は「社会化期」を逃すと社会化しにくくなる。と言われますが、あまり気にしない事です。
そもそも「犬の社会化期」は生後3〜12週齢と言われていますね。
ここで大きな問題が発生しています。
この頃って、大体はブリーダーさんのところに居るかショップに居ますよね?
それでは、どのようにして子犬を社会化期に社会化させれば良いのでしょう?
この時期を逃したら社会化しにくくなるのでしょう?
どのように対処すれば良いの?って、なりますよね?

一番確実なのは「良いブリーダー」さんのところからお迎えすること。
怪獣「軍太」のブリーダーさんは、子犬達を一緒に遊ばせていたり、車で山まで連れて行ったりしてくれていたようです。
そのおかげもあって、細かいことでは動じないおおらかな犬に育ってくれました。
ブリーダーさんには心から感謝しています。

それでは、社会化期を他の犬達と過ごせなかった場合はどうなるのでしょうか?
正直に言いますと『必要以上に怖がりになるようなことはありません』ので、安心してください。
とはいえ、それにはご家族様の勤勉さと努力が必要になりますが。
当然、何もしなければ、怖がりでよく吠える犬になる可能性は多くあります。
しかし、人がよく学び、犬とたくさん遊んであげれば必ず良い子に育ちます。
実際に3歳超えても他の犬に吠えてしまい、手が付けられないとプロ(私以外の)に言われた犬も、私のレッスンで改善し、今ではとても良いお兄ちゃん(お姉ちゃん)になった実例も多くあります。

それでは、何故そのように「社会化期を超えたら〜」なんていう人たちが増えたのか?
それはきっと「本を読んで理解したつもり」になっている人が多いからだと思います。
実際に愛犬をよく観察している家族の方々ならばご存知かと思いますが、犬って、何歳になってもよく遊ぶんです。『遊びと社会化って関係あるの?』と聞かれれば実は大有りなんです。
犬が社会化するのに一番大切なことって「遊ぶこと」なんですよね。
「犬は遊びの中から犬の社会を学びます」
これは、子犬も成犬も同じなんです。
それでは「遊べない犬はどうすれば良いのか?」という疑問が出てきますね。
そういう場合は「忍耐強い犬と一緒に散歩をする」ところから始めます。

犬は「一緒に散歩をする事で仲間意識が芽生える」生き物です。
それを利用しない手はないですね。
忍耐強い犬ならば、多少吠えられても我慢してくれますし、最悪喧嘩を売られても無視できる可能性があります。相手が「吠えても喧嘩を売っても動じない」のであれば、多くの場合は大人しく一緒に歩くようになります。
これが「社会化の第一歩」になるわけですね。
一緒に散歩ができるようになれば、相手に興味が出てきます。最初は離れた位置から相手の匂いを確認し、次第に距離が近づいて友達になります。
この時の注意点としては「焦らない」事です。
「早く友達になってほしい」気持ちもわからなくはないのですが、考えてください『今まで友達がいなかった』のです。急に仲良くはなれません。じっくりと腰を据えて、時間をかけてあげましょう。

私の「お散歩会」に参加してくださる生徒さんの愛犬達は、多くが社会化に失敗してしまった犬達です。
にも関わらず、今では多くの子達が和気藹々と他の犬との散歩を楽しんでいます。
これは「犬は何歳になっても社会化する」実例だと思っています。
長くなりましたが、簡単(乱暴)にまとめると
①社会化期は気にしすぎない
②社会化させたければ、よく学び、よく遊ぶ
③成犬になっても遅くはない
④困ったらプロ(私)に連絡
という事です。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。